データde出〜た
第155回 最後のガーネットSを制する馬は?
2008/1/10(木)
冬になると中央競馬の番組はダート中心になる。そして今週、今年最初のダート重賞にあたるガーネットSが行われる。また平成21年以降はガーネットSが廃止になるので、同レースが施行されるのは今年で最後ということになる。果たして、最後のガーネットSを制するのは、どの馬だろうか?
ガーネットSは、97年に重賞に格上げされてから、02年まで別定重賞として行われていたが、03年以降は、ハンデ重賞となった。当コーナーでは、過去10年のデータを基に分析することが多いが、今回はハンデ重賞となった2003年以降の過去5年のデータを基に分析していきたい。なおデータ分析には、JRA-VAN Data Lab.とTarget frontier JVを利用した。
■表1 過去5年のガーネットSの所属別成績
| 所属 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収値 | 複回収値 |
| 美浦 | 0-1-0-30/31 | 0.0% | 3.2% | 3.2% | 0% | 245% |
| 栗東 | 5-4-5-33/47 | 10.6% | 19.1% | 29.8% | 51% | 161% |
| 地方 | 0-0-0-1/1 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
始めに過去5年のガーネットS出走馬の所属別成績を見てもらいたい(表1参照)。この表1を見てわかることは、圧倒的に関西馬有利ということだ。過去5年で関東馬の好走は、05年のエンゲルグレーセ1頭のみ。ただ過去5年ガーネットSに出走した関東馬31頭の人気を見ると、3番人気以内に支持された馬は、1頭もいなかった。今年3番人気以内に支持される関東馬がいたら、その馬を関東馬というだけで、切るのは危険かもしれない。
■表2 過去5年のガーネットSの間隔別成績
| 間隔 | 着別度数 | 勝率 | 連対率 | 複勝率 | 単回収率 | 複回収率 |
| 連闘 | 0-1-0-1/2 | 0.0% | 50.0% | 50.0% | 0% | 105% |
| 中1週 | 0-0-0-9/9 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
| 中2週 | 2-0-1-10/13 | 15.4% | 15.4% | 23.1% | 69% | 41% |
| 中3週 | 0-2-0-15/17 | 0.0% | 11.8% | 11.8% | 0% | 460% |
| 中4〜9週 | 3-2-4-20/29 | 10.3% | 17.2% | 31.0% | 52% | 229% |
| 中10〜半年 | 0-0-0-6/6 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
| 半年以上 | 0-0-0-3/3 | 0.0% | 0.0% | 0.0% | 0% | 0% |
上記の表2は、過去5年のガーネットS出走馬の間隔別成績。過去5年の好走馬15頭中14頭が、中2〜9週に集中しているのがわかる。つまり、ガーネットSは間隔が詰まっている馬(連闘、中1週)と間隔が空きすぎている馬(中10週以上)は割引と言えるだろう。
■表3 前走ダート重賞に出走したガーネットS好走馬(過去5年)
| 年 | 着順 | 人気 | 馬名 | 斤量 | 前走 | 2走前 | 備考 |
| 07年 | 2 | 4 | リミットレスビッド | 59 | 兵庫GT1着 | 京阪杯4着 | 根岸S1着 |
| 04年 | 1 | 1 | マイネルセレクト | 58.5 | JBCスプリント2着 | シリウスS1着 | シリウスS1着 |
| 03年 | 1 | 2 | ニホンピロサート | 57 | とちぎマロニエC3着 | 霜月S1着 | ダート実績(7.6.4.0) |
ここからは過去5年のガーネットS好走馬を、前走クラス別に見ていく。まずは、前走ダート重賞に出走した馬を見てほしい(表3参照)。この条件に該当した3頭に共通することは、近2走以内に1着に好走していることだ。さらに見ていくと、3頭中2頭は、中央競馬のダート重賞勝ちの実績があった。ただこのパターンは、アグネスウイング、ブルーコンコルドが人気を集めて敗退しており、過信は禁物かもしれない。そして残りの1頭のニホンピロサートは、重賞勝ちこそないものの、それまでのダート実績が(7.6.4.0)と4着以下に敗れたことが一度も無く、底を見せてない馬だった。
■表4 前走ダートのOP特別に出走したガーネットS好走馬(過去5年)
| 年 | 着順 | 人気 | 馬名 | 斤量 | 前走 | 2走前 | 備考 |
| 07年 | 3 | 2 | ニシノコンサフォス | 57 | 霜月S11着 | エニフS2着 | |
| 05年 | 2 | 16 | エンゲルグレーセ | 55 | 師走S11着 | 霜月S11着 | エルムS1着 |
| 04年 | 2 | 2 | ブルーコンコルド | 55 | ギャラクシーS8着 | 霜月S1着 | |
| 3 | 6 | シャドウスケイプ | 54 | 霜月S2着 | 南部杯7着 | ||
| 03年 | 2 | 6 | シャドウスケイプ | 54 | ギャラクシー4着 | 霜月S3着 | |
| 3 | 15 | スターキングマン | 52 | 師走S8着 | トパーズS12着 | ダービーGP2着 |
次に過去5年の前走ダートのOP特別に出走した馬を見てほしい(表4参照)。この条件に該当した馬の6頭中4頭が近2走以内にダートのOP特別で3着以内に好走していた。また近2走以内にダートのOP特別で3着以内の実績がなかった2頭は、過去にダート重賞で連対の実績があった。
■表5 前走ダートの1600万下に出走したガーネットS好走馬(過去5年)
| 年 | 着順 | 人気 | 馬名 | 斤量 | 前走 | ダ1200実績 |
| 07年 | 1 | 3 | スリーアベニュー | 54 | アクアラインS1着 | (5.5.1.0) |
| 06年 | 2 | 7 | シルヴァーゼット | 55 | アクアラインS1着 | (1.0.0.0) |
| 05年 | 3 | 1 | サミーミラクル | 55 | アクアラインS1着 | (2.1.1.0) |
上記の表5は、前走ダートの1600万下に出走した馬をまとめたもの(過去5年)。この条件に該当した3頭全てが、前走中山ダート1200mのアクアラインSを勝っていた。またその3頭のダート1200m実績を見ると3頭全てが、4着以下に敗れたことが一度も無く、底を見せてない馬だった。
■表6 前走芝のレースに出走したガーネットS好走馬(過去5年)
| 年 | 着順 | 人気 | 馬名 | 斤量 | 前走 | 備考 |
| 06年 | 1 | 6 | リミットレスビッド | 56 | アンドロメダS4着 | CBC賞3着 |
| 3 | 2 | コパノフウジン | 54 | 市川S1着 | クリスタルC2着 | |
| 05年 | 1 | 3 | メイショウボーラー | 56 | CBC賞4着 | 朝日杯FS2着 |
最後は、前走芝のレースに出走したガーネットS好走馬を見ていく(過去5年)。該当馬は3頭で、全てが芝の重賞で3着以内の実績があった。
【結論】
それでは、今年のガーネットS出走予定馬を上記のデータに照らし合わせて見ていきたい。
■表7 今年のガーネットS出走予定馬| 馬名 | 斤量 | 所属 | 間隔 | 前走 | 2走前 | 備考 |
| プリサイスマシーン | 59 | 美浦 | 中1週 | 兵庫GT2着 | 阪神C10着 | |
| トウショウギア | 58.5 | 美浦 | 中7週 | 霜月S2着 | 東京盃6着 | 欅S1着 |
| ニシノコンサフォス | 57 | 栗東 | 中4週 | ギャラクシーS9着 | 栗東S9着 | |
| フリートアピール | 51 | 地方 | 中3週 | ディセンバー賞1着 | メトロポリタンNC4着 | |
| ベルモントサンダー | 55 | 地方 | 中5週 | アフター5スター賞1着 | JBCスプリント7着 | |
| ノボトゥルー | 56 | 栗東 | 中6週 | 浦和記念7着 | JBCスプリント10着 | |
| ディバインシルバー | 56 | 美浦 | 中21週 | サマーCh10着 | 北海道SC5着 | |
| スリーアベニュー | 56 | 栗東 | 中4週 | ギャラクシーS4着 | 高松宮記念17着 | ガーネットS1着 |
| ワキノカイザー | 55 | 栗東 | 連闘 | 門松S10着 | ペルセウスS11着 | ダ1200成績(2.1.0.2) |
| トーセンザオー | 55 | 栗東 | 中2週 | 尾張S1着 | ギャラクシーS3着 | |
| シアトルバローズ | 54 | 栗東 | 中2週 | フェアウェルS1着 | アクアルミナスS10着 | ダ1200成績(3.1.0.4) |
| タイセイアトム | 54 | 栗東 | 中6週 | 貴船S1着 | フルーツラインC1着 | ダ1200成績(2.0.3.4) |
| アンバージャック | 56 | 美浦 | 中2週 | 尾張S13着 | 京阪杯14着 | 京阪杯1着 |
| ヤマノルドルフ | 55 | 美浦 | 中14週 | 内房S1着 | 浦安特別1着 | ダ1200成績(4.3.2.8) |
| メイショウシャフト | 55 | 栗東 | 連闘 | 門松S11着 | ギャラクシーS6着 | ダ1200成績(0.0.0.1) |
| コパノフウジン | 55 | 栗東 | 中4週 | ギャラクシーS13着 | 京阪杯10着 |
※フルゲート16頭。カノヤザクラ、ゴールデンキャスト、サトノスローン、リザーブカードは出走回避の見込み。マイネルアルビオン他は除外対象(1/9午前現在)
まず前走ダート重賞に出走した馬から見ていきたい。該当馬は何頭かいるものの、いずれも過去のダート重賞をステップに好走した馬の条件に当てはまらなかった。中でも人気を集めそうなプリサイスマシーンは、所属、間隔、前走のどれを見ても、好材料はなく、割引が必要だろう。
次は前走ダートのOP特別に出走した馬。近2走以内にダートのOP特別で3着以内に好走しているか、ダート重賞で連対実績がある馬は、トウショウギアとスリーアベニュー。同レースの過去5年を見るとシャドウスケイプとリミットレスビッドが2年続けて好走しており、スリーアベニューにもその期待が高まる。
続いて前走ダートの1600万下に出走した馬だが、どの馬もダート1200mの実績で、4着以下の経験が一度もないという馬はいなかった。
最後に前走芝のレースに出走した馬。芝の重賞3着以内の実績がある馬は、アンバージャック。
以上の3頭を今回の推奨馬としてあげたい。特に関西馬でもあるスリーアベニューが今年で最後となるガーネットSを制する存在に最も近いといえるだろう。地方馬は2頭が出走を予定しているが、過去地方馬の出走例は一度だけで判断しづらい。地方馬を押さえるならJBCスプリントで、中央馬相手に差のない競馬をしたベルモントサンダー1頭だけでいいだろう。
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| 2007/1/7 中山11R ガーネットステークス(G3) 1着 3番 スリーアベニュー |
2007/5/26 東京11R 欅ステークス 1着 12番 トウショウギア |
ライタープロフィール

フランキー森山(ふらんきー もりやま)
1984年1月、神奈川県生まれ。重賞レースにおいては、毎年同じようなステップで出走してくる馬が多いことから、データ競馬の有効性に着目。データde出〜たでは主に過去の好走馬の実績を重視し、予想を展開している。馬券を買うのはもちろん、競馬場へ行くことも好きなタイプ。好きなレースは平安S。05年に中央競馬の全場踏破達成。その後は、地方、海外の競馬場へもたびたび訪れている。


