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最強牝馬ダイワスカーレットを筆頭に、アドマイヤオーラ、ロジック、ディープスカイなど重賞ウィナーを続々と送り出しているアグネスタキオン。種牡馬デビューを果たして間もないが、リーディング・サイアーのランキングでもトップを争い、いまやサンデーサイレンスの後継一番手にあげられる存在だ。 そのアグネスタキオンの現役成績は4戦4勝。唯一のGI勝ち鞍が2001年の第61回皐月賞である。 良血馬3戦3勝でいざ皐月賞へ 1998年生まれのアグネスタキオンは、父が大種牡馬サンデーサイレンス、母は桜花賞馬アグネスフローラ、祖母はオークス勝ち馬アグネスレディーというピカピカの血統の持ち主。おまけに全兄アグネスフライトが2000年の第67回日本ダービーを制覇。その年にデビューを迎えたアグネスタキオンに寄せられる期待は、当然のように大きなものとなった。 第1戦は2歳12月の阪神、芝2000m。ダービー馬フサイチコンコルドの弟ボーンキング、南関東三冠牝馬ロジータの子リブロードキャスト、名牝系スターロッチ系の出身でラムタラ産駒のメイショウラムセスなど、さながら良血馬の見本市ともいうべきこの一戦でアグネスタキオンは、差して3馬身半突き放す強いレースぶりで勝利する。2戦目・ラジオたんぱ杯は2馬身半差の勝利で、ジャングルポケットやクロフネといった後のGIホースを撃破。弥生賞では後続を5馬身も突き放す圧勝劇を演じる。期待通りの快進撃だ。 危なげない勝利も… もちろん皐月賞では単勝オッズ1.3倍の1番人気。そしてここでもアグネスタキオンは、その期待に応えてみせたのである。 先行脚質の馬が揃い、ラップこそ速くはなかったものの息の入らない流れとなったレース。その厳しい流れの真っ只中、好位4〜5番手をアグネスタキオンは進む。4コーナーから早めに仕掛けられると、直線、残り200mで先頭へ。そして、追い込んできたダンツフレームとジャングルポケットを従えるようにして、最後は鞍上・河内洋騎手が手綱を緩める余裕すら見せてのゴール。まったく危なげのない完勝の戴冠式だった。 三冠制覇も確実といわれた逸材だったが、残念ながら左前浅屈腱炎を発症、この皐月賞を最後にアグネスタキオンは現役から退くこととなる。 タキオンとは光よりも速く動くという粒子。その名前通り、誰よりも速くターフを駆け抜けた名馬だった。
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